こんにちは、夫婦でFIREを目指している夫@社畜夫婦です。
以前、サラリーマンがFIREを目指すメリットについて記事を書きました。
今回は、逆にサラリーマンがFIREを目指すうえでのデメリットについて考えてみました。
小さい頃よりサラリーマンになるべくして育った人がその生き方を辞めるというのは、とても大きな決断です。
流行りや響きの良い側面だけを見てFIREして後悔した!
なんてことが無いよう、しっかりとFIREすることのデメリットも見ていきましょう。
そしてそのデメリットに対する対策も述べていますので、FIREを目指す方はぜひ見てみてください。
サラリーマンがFIREするデメリット4選
①「モノ」による幸福が得にくい
FIREで「精神的・肉体的な豊かさ」が得られる代わり、「モノ」を得る事に幸せを感じることが難しくなります。
ここでいう「モノ」で得られる幸福とは、
例えば、豪華な家、カッコいい車、ブランド物の時計や鞄、お洒落な洋服などのいわゆる「贅沢」です。
理由:
FIREは支出額を元に資産作りします。(資産収入>支出 という状態を作ることがFIRE)
そのため、いかに支出を下げて、収入の中から貯蓄や投資に回す量を多くできるかが大事なのです。
なので、限りあるお金の使い道として、上記例のような「モノ」を得る事で人生の幸福を感じる価値観は、FIREと相反するといっても過言ではありません。
何事もトレードオフです。
「Fat(ファット)FIRE」できるくらいの資産を築ければ話は別ですが、「贅沢したいけど会社で働きたくない・自由になりたい!」という状態は、多くの人は目指せないですよね。
「Fat(ファット)FIRE」とは?についてはこちらをご覧ください。
対策:
こればかりは価値観の問題なので、対策は無いように思えます。
価値観を改めることは出来るかもしれませんが、どうしても改められない場合は「自分はFIREに向かない価値観なんだ」と自己理解できたことを良しとしましょう。
それが分かっただけでも収穫です。
考えないことと、考えたうえで選択しないことは違います。
あとはFIREとは無縁な人生だと割り切って思い切り楽しみましょう!
②社会との断絶
実は意識していないだけで、会社勤めしているだけで得られる人との繋がりや、業務のため何かを学ぶ機会があったり、緊張したり達成感を感じたり落ち込んだりなど、得ているものは多いのです。
そしてこういったことは、FIREしたら一切無くなるはずです。
それが煩わしくてFIREしたいと思うサラリーマンも多いと思います。
しかしあまりに日常的にそれらを浴びてきた我々にとっては、会社をやめて突然無くなってしまったら、「孤独」「孤立」を感じるようになるでしょう。
これではせっかくFIREしたのに、なんだか会社勤めの方が良かった!と思うことになりそうです。
実際そうした理由で“FIRE卒業”をしたニュースもありましたね。
会社勤めで得られたものは、一切合切全て無くなる。
自分は違う、大丈夫と思わずに、これは予め覚悟をしておくべきですね。
そしていざ会社を辞めて「孤独」「孤立」感を感じないように、対策をしておくことが大切です。
対策:
- 会社以外の人との繋がりを作る(オンライン/オフライン問わず)
- 緊張や達成感など、感情を刺激することをする(何か事業を始めて学ぶなど)
③FIRE後の資産が安定しないリスク
サラリーマンに限った話ではありません。
こちらも“FIRE卒業”ニュースになっていましたが、株式市場が不調・下落局面においては、FIREするために作った金融資産が減ってしまいます。
そうすると資産収入>支出という構図が崩れてしまい、
- 収入として資産から取り崩せる金額が減って、生活資金(支出)がショート
OR
- 生活資金(支出)を賄うために、例年以上の資産取り崩しを行い資産がショート
のどちらかが起きてしまいます。
ただこのリスクに対しては事前に対処しておくことが出来るので、FIREする以前の備えが大切になってきます。
対策:
- まずは以下記事でサラリーマンに不動産をお勧めしている通り、資産の分散をしておくことが重要です。
不動産投資は「株式市場の不調・不況」に影響を受けづらいので、収入源の分散=リスク分散になります。
- その他には、下落局面において資産を取り崩さず「貯金で生活する」または「労働収入を一時的に得て生活する」ことが挙げられます。
そしてまた相場が回復してきたころに資産取り崩しを再開することですね。
④社会的地位・信用・安定を失う
「サラリーマン」というだけで得られる周囲の人間からの信頼や安心感、大企業勤めであれば「●●勤めなんてすごい」という周りからの称賛、金融機関からの融資の受けやすさ、クレジットカードの作りやすさなどなど。
サラリーマンでいることで、こういった経験をされてきた人は多いのではないでしょうか?
そしてそこにメリットや、心地よさを感じている方も多いはずです。
しかしFIREすると、「サラリーマン」の肩書が無くなることで、こういったものを捨てることになります。
自分で事業をして成功させない限りは、同等のものを得るのは難しいでしょう。
これも価値観による話なので、FIREするか否かを決める時には、検討を忘れてはいけないポイントです。
- そんなものにメリットや心地よさをそもそも感じない
- 感じていたけど、FIREして得られる「精神的・肉体的幸福」と比べると重要じゃない
と思えない限りは、FIREには向いていないでしょう。
対策:
一つ目のデメリット:①「モノ」的欲求を満たしにくい と同じく価値観の話なので、これらを失った状態を良く想像して自問自答しましょう、しか無さそうです。
その結果、やっぱり捨てられない!ということであれば、それが分かっただけ良しとしてサラリーマンライフを楽しみましょう!
まとめ
何事にも良い面・悪い面があって、さらにそれらが表裏一体なことも多いです。
サラリーマンを辞めるという決断をするうえで、「サラリーマンならではのメリット」もきちんと把握した方が良いですね。
今回は「デメリット」に着目しましたが、サラリーマンのメリットをFIRE後どのようにカバーするか、という話であれば他にもたくさんあります。
(厚生年金や福利厚生、社会保険料、産休・育休、健康診断などなど)
これはまた別記事でお話ししたいと思います。
それではまた!
夫@社畜夫婦
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